第五話 その宇宙猫凶暴につき、、、(またやっちまった変)

それは 遠い遠い昔のお話です

 とある大きいけど ちょっと田舎でこう羽振りがいい感じのお寺で

  宗主である徳の高い高僧が ある日 不思議な猫のようにゃにゃんか?

   と出会い恋に落ちてしまうという前代未聞が起きてしまいます。

              その恋は何故か人知れずコソコソと育まれ

      成就した挙句に子猫が二匹生まれちゃいますw

しかし 外道にゃ母猫は育児放棄をしてしまい突然行方をくらまして

 消えてしまいました。(汗  そこで二匹の子猫達を寺で育てることに!

  さて ここに一人の世話係が選ばれた。成績優秀で器量よし

   性格も穏やかだけどSAN値がマイナスという謎の尼

    いつの間にやらこの寺に流れ住み着いたというこの尼は

丁度 適任じゃ!と世話係を押し付けられてしまいました。

 子猫達は何の問題もなく すくすくと育ったのですが その尼は

  何を思ったのか 猫達に学問を教えていたのです

   猫達は気が付いたら なんと言葉を話す猫で

    しかも何にでも興味を示し教えてもらおうとする

     いたずら好きな猫に成長してしまいます

      いたずらを率先して行う少し凶暴な猫はヒロ猫

       少し落ち着い雰囲気の知的な猫はイル猫とよばれます  

      

猫達は大変賢く洒落がきいて  お風呂に昆布を入れてそこに

 入り「これが本当の猫鍋にゃw」等とふざけるのです(食べられてしまえw

  イル猫は高僧の唱えるお経を行儀よく聞いてすごし 説法なども

   うんうんとあいずちをうって理解を示す 知能も高い様子

眠りにいる時は尼に何かのお話をおねだりし

  「ニャムアミダムチュ」と唱えて眠る

    そうやって尼と猫達は寺で楽しくすごしたのです

 

そんなある日 猫達が本を読みたいというので 経典が沢山ある蔵に

 尼は猫達を連れて行くのですが 猫達は経典を数日読み漁った後に

  飽きて「絵本がみたいにゃ」とせがむのです。

   もちろん寺には絵本などありません こんな猫達だから1冊で

    満足するわけもございません なので尼は図書館にこっそり

     内緒で連れていくことにしました。

絵本コーナーで絵本を飽きもせず読み漁る猫達 そんな微笑ましい数刻

 があっといふ間にすぎし頃 猫達は「にゃんか視線を感じるにゃ」

  「うん にゃんか変な感じにゃ」とそわそわしだすので

   尼はそれとなくあたりに目配りすると

    図書館の入口付近で耳元にレシーバーを付けた

     黒い背広姿の男達がこちらをうかがっているようす

      どうやら監視されているようです 

尼は何故だか危険な気がして猫達が「えーまだ読みたいにゃ」

 「お腹まだすかないにゃ」と渋るのを無理矢理強引に

  可及的速やかに逃げ出したのです さすがSAN値

   臆病者めw

ところがところが 猫達は逃げ出すことが楽しいらしく

 「三十六計逃げるに如かずにゃ!」

  「逃げ出したっていいじゃにゃい人間だもの~」(猫?デスヨネ!)

   なんか言ったりして呑気にキャッキャしだすしまつ

    とりあえず寺の近くに戻ってみたが そこにも黒い背広達が!

     「やばい 全てゼーレのシナリオのうちにゃ」

      「加持くんはどれにゃ?」などと

       いつ アニメをみたの?というネタを展開している。

尼は困りまくって 「おうちに帰れない」と泣いていると

 尼と親しい檀家の車が ゆるい ハエが止まりそうな速度で

  のろりのろりーと走ってきたのです 

   さっそくパチッとヒロ猫が車を拉致し無理矢理乗り込むや

    「かくかくしかじかにゃ!」とイル猫がやり檀家の家にかくまって

      もらうことになるのです 賢いねイル猫さん

こうして 尼と猫達は檀家の家を侵略し楽しい日々を暮らしはじめる

 テレビは寺になかったので特によくみていた。

  「日本のアニメは素晴らしいにゃ!アキバにつれてけにゃ!」

   「聖地巡礼にゃ!」とオタク系にゃ猫達 

    これはこれでいいのだけど 何か忘れてないか?

     と尼が思い出そうとする頃に

「大変だ!寺で火事がおきたそうだ!」と檀家の人がやってくる

  幸い警戒が厳重だった為 すぐみつけてボヤ程度ですんだそうだという話

   「そろそろこの檀家に隠れ住むのにも飽きたしにゃあ」

    「高僧の読経もききたいにゃあ」「ゼーレの陰謀にゃあ」

 何か厄介ごとが起きててやだなあ と 尼は思ったけど あまりに

  にゃあにゃあうるさかったのでいったん戻る事にする いやだけど本気で、、、

 

檀家の優しいお世話になった方が 厄介ものがやっと出て行ったと

     喜びの涙にむせび泣きながら見送るなか

    「おやつはいくらまでにゃ?」「果物はおやつに入るにゃ?」

          「500円までです おやつに入りません!」などと緊張感もなく

               1人と2匹は 呑気に歩いてゆく  道すがら興味があると

                 ビュ〜んと飛んで行く ヒロ猫 と 常に哲学なネタを口にするイル猫

                    こんな道行きがはかどるわけがない とにかく時間がかかります

                       檀家から寺へは連絡がいっていて 寺では 待てど暮らせどやってこない

                          だって  そのまま宇宙猫になってしまったんですものw

 

                  尼は? SAN値 ゼロですからねえ、、、