DJバル猫 妄想劇場 バトーさん豚臓器男を語る
あ バトーさん また通販ですか? 好きですねー
”あ またお前かw いい加減にしておかんと 少佐に捕まってアポーんされるぜ“
えーだって バトーさんのお話聞くの楽しいんだにゃあ にゃんか話してにゃ!
”あ? たくっ 仕方ねえなあ 聞いたらすぐ戻れよ“
わあああいわああああい
通販の筋肉トレイニング器械を組み立てながらバトーはおもむろに話しはじめた
豚で臓器をコピーしてスペアを作った男の話
男は昔 臓器の売買いをする闇ブローカーだった
ある日 再生医療やクローン技術の発達を応用し豚を使ったスペア豚臓器販売を目論みる
それは見事に成功したはいいが荒稼ぎしすぎ目立ちすぎたためマネーロンダリングならぬ
擬体ロンダリングが必要になった もちろん経歴も擬体と共に闇に葬った
そして闇医者の元を訪れる
豚臓器男:先生 おれは 新しい体が必要なんだ
お金ならいくらでもだす
なんかいい体ないか?
なるべく目立たない型がいんだが・・・
闇医者 :目立たない・・・ふむ こんなのはどうかね?
立体デスプレイに浮かび上がるサンプル擬体
闇医者は次々と保有サンプルを出すが
男はどれも気に食わないと言いなかなか決まらない
豚臓器男:なんかイメージに合わないんだな
なんかこう もっと
”古風なかわったやつ”がいんだがな
”目立たないやつ言ったやんかああ!ぼけえええ”と
心の声で突っ込みを入れながら つきあいかねた闇医者は
適当に古い型のサンプルを表示した
そこには昔のSFがはやったころの
便乗ねらいのメーカーが作った希少擬体が表示されていた
それをみた瞬間 男の胸は高鳴った
”あぽーん これや!こいつにしる!”
男はネラ-だった
豚臓器男:先生おれ 明るい商売人なりてえんだ
関西弁できるようにしてくれや
扇子もつけてくれ
ついでにコミカルに動けるように細い足とかもつけてくれや
闇医者は”金にいとめはつけない”の言葉とノリで
全ての希望をかなえてやったという
こうして男は新しい?擬体を手に入れた
型番21MM-392 通称ジェイムスン教授とよばれた
古典SFの擬体だ
奴はその擬体が気に入りすぎて逆に目立ちすぎて
墓穴を掘るんだがな・・・
あほな奴だ あんなののどこがいんだ ネラーてやつは
わけがわからんマニアのことらしいな タチコマあんなとこみるなよ
などとと言いながらあ
今日も別の筋肉トレーニング器具の通販カタログに
ハアハアなバトーくんであった